* 合同会社きずな　ヘルパーステーションてｔｏて *

　合同会社きずな　代表　岡 則子 （Noriko Oka）

　『一人の障害を持った女性との出会い』 　この出会いこそが私に大きな希望、未来を与えてくれました。障害を持ちながらも、強く、優しく、笑顔がかわいらしく…。そんな彼女の支援に携われたことが私の大きな財産になり、福祉の道を歩ませてくれる第一歩になりました。 彼女の人生が豊かになることを探る毎日の中で、徐々に彼女の想いを言葉以外の表現から読み取ることが出来てくると、その想いが諦めに変わる前に形にして彼女の笑顔を見たいと強く願うようになりました。 しかしながら、大きな組織の中で、前例のない支援のアイデアは、さまざまな手続きを踏まなければ実行できず、次第に、現行の支援の単調な繰り返しになっている現状にやりきれないものを感じていました。 様々な改善を提起してはみたものの、一向に現状を打破できない中に、本当に私がやりたい福祉を実現するには、自分が信頼できる仲間とコンパクトで柔軟な対応力をもった新しい組織を構築するしかない！と考え、この「ヘルパーステーションてtoて」を起ち上げました。
　こうした想いに沿って、ご利用者に喜ばれそうなアイデアをどんどん提案しスピーディーに実行するサービススタイルで、ご家族でさえも見たことがないような笑顔を引き出し、「次の外出が楽しみで仕方がない！」と言って頂ける様なサービスを形に出来つつあります。 ご本人様やご家族にとって、組織の代表が頻繁に顔を合わせ、ざっくばらんに想いを話せる関係性は、大きな組織では、なかなか叶わない事ですが、それが当たり前のように出来る「ヘルパーステーションてtoて」なら、よりそのご家族に近い感覚で共に生活を支える提案を出来、様々な課題の解決がスムーズに行われています。 小さな事業所を起ち上げ、自分たちが想い描くサービスを実践することは、やりがいを感じられる反面、以前の様に、大きな組織で守ってもらえた部分や、安定した生活の糧を保障してくれる、といった心強さは無くなり、不安な面があるのも正直なところです。しかし、強がらずに仲間やご利用者にありのままの状況を話し、できる範囲の中で精いっぱい頑張るやり方を、受け入れてもらえている現状は、以前にも増して、強い信頼が築け、お互いに支え合って成り立っている関係だと感じています。 こうした想いを形にできたのは、私を育ててくれたご利用者、仲間、そして家族のおかげだと感謝しています。
　「ヘルパーステーションてtoて」私どもスッタフ一同の理念として、『ご利用者一人ひとりを想うことを基本とし、忠実に謙虚な姿勢で考え続け、ご利用者やご家族の意向に沿う支援』を実現するため、「てtoて」の豊かなチームワークで支援させていただければ幸いです。